最近、がん患者が増えており、その要因は、食事の欧米化、ストレスなど近代社会が招いている結果などといったことがいわれております。誰もが、がんに限らず、病気にならないように、健康的な生活を送りたいと願っているはずです。家族を持てば、自分だけの生活でなくなり、家族の人生まで狂わせてしまいます。がんは、突然、発病し、誰もがそのリスクを背負って生活していると思われます。

日ごろから具体的に予防をすることはできないかと思いますが、漠然と、欧米化の食事といっても具体的に何を避けるべきなのか?ファーストフード、甘いお菓子を避ければよいのか?、ストレスをなくすことは仕事をしている以上、無理ですので、仕事を行いながら、コントロールすることはできないのか?など知りたいと思っていました。そのような中で、余命宣告をされた末期がんから見事に生還され、日常生活を送られている方がどのようなことをやったのか、興味をもちました。

野中秀訓さんが2016年10月に発行された「がんになって、止めたこと、やったこと」1)を読んでみました。野中秀訓さんは2014年6月に46歳で余命12か月の大腸がん(ステージ4)と申告されながら、見事に寛解され、現在も幅広くご活躍されているようです。詳細は、ぜひ、本を読んでいただきたい思いますが、実行されたことを紹介させていただきます。

がんが発覚するまでの7つの習慣と、治すために改善した7つの習慣として、以下をあげ、解説、実践されています。

■ がんが発覚するまでの「7つの悪い習慣」
1.ストレス
2.暴飲暴食
3.食に無頓着
4.過度な運動
5.休みのない生活
6.自律神経の乱れ
7.予兆の見逃し

■がんを治すために「改善した7つの習慣」
1.食事改善
2.早寝の習慣化
3.解毒
4.ハーブ&生薬
5.ヨガ&鍼&マッサージ
6.思考回路(ストレス)の改善
7.生活環境の見直し

※解毒とは、「身体の中にたまった毒素や老廃物などの悪いものを出していくことで、絶食することなど」

まず、癌というのは、遺伝的な要素もあるようですが、生活習慣病の要素も大きいようです。このブログのテーマである「食事」、「ストレスコントロール」、「睡眠」、「運動」を意識した生活ががん予防にとっても有効のようです。

具体的には、以下のような実践をされています。

【食事の基本 15カ条】

1.穀類を食べるときは無漂白で精製していないものを選ぶ
2.外食は極力避ける
3.肉類は避ける
4.悪い卵は食べない
5.タンパク質は魚(かつおより小さな魚)からとる。食物連鎖の中で濃縮される海洋汚染物質を避ける
6.乳製品を避ける
7.厳選された調味料を使う
8.レトルト食品、冷凍食品、加工食品、加工肉は避け、佃煮、煮物、お菓子も市販品は食べない
9.防腐剤、保存料、着色料、漂白剤などの食品添加物を避ける
10.血糖値を上げない。摂取する糖質に気をつける
11.オメガ3脂肪酸を意識してとる
12.オメガ6脂肪酸を極力とらない
13.水は天然アルカリ水にする
14.カフェインをとらない
15.禁酒する

1.については、本書でも紹介されている、「50 代 からの 超 健康 革命」2)でも砂糖、白いご飯、白いパンやパスタ、うどんなど精製加工された炭水化物食品を「エンプティカロリー」と称し、栄養空っぽな食品としています。精製炭水化物は、栄養がなく、食物繊維も失っているとのことです。「お米は玄米」、「小麦は全粒粉」がよいことになります。私もそれ以来、お米は、玄米を食べるようにしています。玄米は、整水器により、おいしく焚けるので全くストレスはありません。むしろ、お米の味を味わうことができ白米よりもおいしく感じています。

2、8、10など、外食、レトルト、防腐剤などを避け、良いものを食べることは、食事の基本かと思います。

5.の小さな魚を食べることは、食物連鎖的に、大きな魚ほど、水銀の含有量が多くリスクが高く、水銀の摂取を最低限にするために、小さい魚を食べるのは知られています。私もイワシ、アジなど小さい魚を好んで食べるようにしています。マグロなど大きな魚はあまり食べないように心がけています。

6.の乳製品を避けるというのは、「牛乳は、カルシウム、栄養が豊富であり、体によいもの」といった私たちが小さなころから信じていたことがどうやら、大きく間違っているようです。ガセインという牛乳に含まれているタンパク質が、人間にとっては悪影響を及ぼすようです。多くの文献で、発がん性が高く、乳がん、前立腺がんなどが増えている要因とさされているようです。

11のオメガ3は、魚などもに含まれているDHAなども含まれ、体にもよいものとされています。12のオメガ6を多く含むは、「精製された植物油で、マーガリンやファストフードのほか、ビスケット、ケーキ、ピザ、ポテトチップ、プレッツェル、コーンチップなどの加工食品に含まれている」3)ようで、摂取量が多いと心臓病、脳卒中のような現代病のリスクも高くなるといわれています。

以上のように、がん予防という観点からも食事のコントロールは健康維持の基本であることを再認識しました。この本をきっかけに、栄養学をベースとした書籍を読むようになりました。知識を身につければつけるほど、現代社会の食事が誤った方向に向いているように思えてきます。

[参考文献]

1)がんになって、止めたこと、やったこと, 野中 秀訓(著), 斎藤 糧三 (監修)
2) 50代からの超健康革命―「第二の人生」を幸福に過ごすために, 松田 麻美子
3)やせたければ脂肪をたくさんとりなさい ダイエットにまつわる20の落とし穴, ジョン・ブリファ (著),大田 直子 (翻訳),江部康二 (監修),夏井 睦 (監修)